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産後のママのこころの健康(後編)

ママのこころの不調サインと助け方、
周囲が気にするべきポイントを知ろう

このページでわかること
目安時間:9分
  • ママのこころの不調度別「周りの人のお助けポイント」
  • 産後うつかも?周囲が気にするべきポイント
  • 専門家などの相談先
  • 緊急を要する場合の対応方法

産後のママのこころを健康に保つためにできること

産後の生活はノンストップでいろいろなことが起こっていきます。ここに書いた産後の状況・想いはどんなママにも少なからず起こってくるものです。
あれ?と思ったら溜め込まずに、悩みが小さなうちに対処をすることが一番の基本です!

産後にやっておきたいこと

産後はママ自身のからだの状況も整わない中で、育児も走り出します。さらにみんなの関心は赤ちゃんにばかり向けられがち。産後回復中のママをいつも以上に慈しみ、いたわり思いやってあげてください。

赤ちゃんイヤイヤママどうしてイラスト
不調度低アイコン

赤ちゃんのお世話も大切だけど
自分のからだもつらい

  • 眠くてつらい
  • 出産時の傷が痛く、腰痛などお産のダメージが大きい
  • おっぱいが張って痛い
  • 母乳が足りていない気がしている
  • 自分の体調が不安
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からだがつらい時は自分を優先してOK!周囲を頼って休息を。

ママが寝てパパが赤ちゃんのケアをしているイラスト

周りの人のお助けPOINT

  • 「床上げ」までは元気に動けても「休む」ことを優先させてあげましょう。
不調度中アイコン

どうして思い通りにいかないの?と
状況に戸惑う

  • 思い通りにいかないことが多い
  • ちゃんと育児できるか不安
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ちょっとした不安でも溜め込まずに、まずは周囲に相談する!

なるほどイラスト

周りの人のお助けPOINT

  • ママが何に困っているのかゆっくり聞いて、専門家に聞くことを促すなど一緒に対処しましょう。
不調度中アイコン

常にイライラ
楽しくない

  • 赤ちゃんの泣きにイライラ
  • パートナー・周囲にイライラ
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少しでも自分だけの時間を作ろう!

ウォーキングイラスト

周りの人のお助けPOINT

  • 短時間でもいいので、外で過ごすことを促すなど、気分転換の後押しを。
不調度高アイコン

ため息ばかりで
常に疲労感

  • 赤ちゃんがかわいくない
  • 自分の身だしなみが整えられない
  • 何もする気が起きない
  • 自己嫌悪感がある
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精神的にキツイ…そんな時は無理せず専門家に相談!

相談イラスト

周りの人のお助けPOINT

  • ママが1人で相談する行動がとれないことも。周囲が必要性の判断をし、同行することが有効なこともあります。

パパ・周囲がどんな時も
心がけたいこと

  • 家事・育児はみんなでやる
  • ママの話を傾聴しよう
  • 感謝と愛情は言葉と態度で表現
ママパパハートイラスト

産後うつかも?
周囲が気にするべきポイント

ママが産後うつになってしまったら、自分がつらいことをなかなか周囲に打ち明けられないケースも多くあります。そんなママのつらい状態にいち早く気付き、対処できるのは身近にいるパパや周囲のご家族です!こちらの3つのポイントを産後は日ごろから意識しましょう!

[周囲が気にするべき3つのポイント]

ポイント1食事がとれていますか?

ポイント2休息がとれていますか?

ポイント3笑顔がありますか?

ママ食欲ないイラスト

「あれ、おかしい」と思ったら

上の3つのポイントで、気になる様子が2週間以上続いたり、明らかに普段と様子が違うようなら、家族だけで対応しようとせずに、専門家に状況を相談しましょう。
まずは、地域の保健センター(母子手帳をもらったところ)や子育て世代包括支援センター(母子健康包括支援センター)やかかりつけの産科などに相談をしましょう。緊急を要する場合は、電話相談でも良いでしょう。
直接話を聞くための訪問や、産後ケアセンターなどの紹介など、適切な次のアクションを教えてくれます。そこで受診をすすめられたら、躊躇せずに受診をしましょう。

ママの異変を感じた際に
パパ・家族が
気を付けたいこと

ママを気遣うパパイラスト
  • ママを長時間1人にしない
  • とにかくママが休める環境を作る
  • 家事や育児の負担を取り除く(ただし、赤ちゃんと一緒にいることがママにとってプラスに働く場合もあります)
  • ママが話したそうな時は、今の気持ちなどをゆっくり傾聴する
  • 受診が必要な時は付き添いをする(ママがこころのことで受診することを1人で決められないことも。そんな時は傾聴し、そっと背中を押してあげましょう)

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監修した専門家

市川 香織先生

市川 香織先生

東京情報大学 看護学部看護学科 教授

一般社団法人 産前産後ケア推進協会 代表理事

助産師

今、安心して子どもを産み育てることのできる環境や社会のしくみが求められています。親になる世代にとって、妊娠・出産・育児は未知の世界。見通しがきかず不安になることもあるでしょう。2人目・3人目の子育てで、上の子との関係性に悩んだりすることもあるでしょう。

そんなとき、授乳がうまくスタートできると子育てが楽になることを、私たち助産師は多くの経験から確信しています。

その親子にとっての授乳がうまくスタートできるように、親になる人はどんな準備をしたらいいのか、専門家や社会はどんな環境を作っていったらいいのか、みんなで考えていく機会を作っていきたいと思います。