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産後のママのこころの健康(前編)

ママのこころの健康を保つには、
じつは産前に先回りをしておくことが重要!

このページでわかること
目安時間:7分
  • 産後のママのこころの変化
  • マタニティブルーズと産後うつの違い
  • こころの健康を保つために産前からやっておきたいことリスト

産後のママのこころの変化

出産後の女性は、からだが急激に変化するとともに生活にも変化が求められ大きなターニングポイントを迎えます。
その変化の大きさに、こころにも負荷がかかり、涙が自然と出てきたり、普段は感じないような無力感を覚えることも。
さらに、赤ちゃんを育てるために感受性が高まるがゆえ、心配や不安がわきあがってしまうかもしれません。ちょっとした言葉に傷つきやすくなることもあります。

落ち込むママイラスト

ママのこころの変化に周囲もいち早く気付き、サポートをして家族で乗り切ることが、産後の生活では最も大切です。

マタニティブルーズと産後うつの違い

産後のこころの不安定さは、ママのからだの中で大きく変化するホルモンも密接に関係しています。出産直後から産後10日以内に見られる一過性の「マタニティブルーズ」は、約3割のママが経験すると言われています。また、「産後うつ」の可能性が高まるママは約1割、決して少なくない数字です。
うつ状態になると、ママは自分から「助けて」とはなかなか言えません。パパや周囲の人は、ママの様子を気にしてあげてください。

雨イラストマタニティブルーズ

  • ちょっとしたことで涙もろくなる
  • 不安になる/憂鬱になる
  • 疲れやすい
  • イライラしてしまう
  • 1~2週間程度で自然に回復する

大雨イラスト産後うつ

  • 気分が落ち込む、泣いてしまう
  • 楽しみや興味を持てることがない
  • 強い疲労感、気力がわかない
  • 母親としてうまく役割を果たせていないと感じる
  • 食欲がない
  • この世から消えてしまいたいと思う

産後のママのこころを
健康に保つためにできること

産後のママのこころの健康を保つために、産前・産後とできることはたくさんあります。産前からできることはしっかりと準備をして、備えていきましょう。

産前にやっておきたいことアイコン

ママのこころの健康を保つには、じつは産前に先回りして、知る・計画を立てる・下地を作ることが重要。先のことと思わずに、今からできることをどんどんやっておこう!

産前にやっておきたいことをメモするママイラスト
知るアイコン

チェックボックス産後の女性のからだ・こころに訪れる変化を知っておこう!

チェックボックスママもパパも家事・育児を担えるように学び、身に付けておこう!

産後の家事と育児の計画アイコン

チェックボックス産後3ヵ月までをどう過ごすか決めておこう!

家事・育児のサポート体制を整えておこう!

チェックボックス家事・育児の分担を決めよう!

サポーター探しアイコン

チェックボックス何でも相談できる助産師さん・保健師さんを見つけておこう!

チェックボックス居住地域の産後に利用できるサービスを探しておこう!

例:産後ケア、家事ヘルパー、母乳外来

ヘルパーさんとママイラスト
コミュニケーションアイコン

チェックボックス日ごろからママの話をよく聞こう!

お互いの気持ちを分かち合える関係作りを!

コミュニケーションをとるママとパパイラスト
特に一番身近にいるパパアイコン

チェックボックスママの普段の生活を知っておこう!

  • 食事量は?
  • 睡眠時間は?
  • ママに笑顔はある?

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監修した専門家

市川 香織先生

市川 香織先生

東京情報大学 看護学部看護学科 教授

一般社団法人 産前産後ケア推進協会 代表理事

助産師

今、安心して子どもを産み育てることのできる環境や社会のしくみが求められています。親になる世代にとって、妊娠・出産・育児は未知の世界。見通しがきかず不安になることもあるでしょう。2人目・3人目の子育てで、上の子との関係性に悩んだりすることもあるでしょう。

そんなとき、授乳がうまくスタートできると子育てが楽になることを、私たち助産師は多くの経験から確信しています。

その親子にとっての授乳がうまくスタートできるように、親になる人はどんな準備をしたらいいのか、専門家や社会はどんな環境を作っていったらいいのか、みんなで考えていく機会を作っていきたいと思います。